食物アレルギーと退園。

4月になって、むすこは無認可の保育園へ入園し、そして今日、退園しました。

むすこは食物アレルギー持ちです。乳と卵と小麦。ショック症状はありませんが、アナフィラキシーは起こします。じんましんの全身症状、それから、少し呼吸がおかしくなって、あとは鼻水。でもそれは誤食がわかった時に内服すれば治まるものです。

先週むすこは保育園で誤食をしました。おやつの時間、きな粉マカロニだったそうです。そもそもがその日はきなこマカロニとは聞いていなかったのですが、ともかくそうだったのです。(いただいてる献立表ではピザトーストだった)

むすこについていた保育士の方が他の子供のきな粉マカロニを口に入れたむすこに気づいて、口の中に入れたものを出させて、うがいをさせたそうです。それでおしまい。

 

誤食に気がついたらすぐに内服を、とは伝えてありました。でも、園の判断で「食べてないからうがいで大丈夫」だったようです。気づく前に食べているとは判断されませんでした。

 

おやつの時間が3時過ぎ、わたしたちのお迎えは4時半。むすこは顔面紅潮し、鼻水をたらしていました。咳もしていたし、身体にはじんましんが出始めていました。

園に置いておいた薬をすぐに飲ませましたが、時既に遅く、帰宅後にじんましんが全身に広がりました。薬を飲ませれば、今まではじんましんは治まっていました。でも、今回は全身に広がっています。わたしと夫は救急相談の電話をしました。結果、まだ2歳になったばかり、全身症状が出ている、ということでむすこは救急車で最寄りのERに搬送されました。

 

ERについた頃にはじんましんは治まり始めていたのだけれども。

 

結果的にこれによってむすこは退園することになりました。

「わたしたちは食物アレルギーを甘く見ていました」

というのが園の見解です。

「救急搬送されるような子供は家でみてほしい」とも言われました。

 

むすこはまだ2歳で、自宅では大人の食べ物を欲しがっても言い聞かせたらやめます。でも園では違うのだそうです。むすこは園では他の子供たちと同じテーブルで、食事をしていました。それも、「除去対応はできない」からわたしが園の献立と同じ食事を作ってお弁当にして持たせたものでした。

別テーブルにしたら、というわたしの意見は聞き入れられませんでした。「集団生活の意味がない」ということでした。

 

むすこが救急搬送されたのは初めてです。誤食をしたことに気がつかない場合でも、症状が出た時点で薬を飲ませたらすぐに治まっていました。でも今回は症状がかなり進んでからの内服でした。だからじんましんの進行が止められなかった。

 

うだうだ言いたい訳ではないのです。

 

園長先生はむすこについてこう評しました。「今まではガラスの城にいた」と。

むすこの食物アレルギーは例えば風邪を引いたりしただけでも悪化します。体調が悪くなれば肌に出るし、肌に出たら、万が一その傷から感作した場合も考えて、わたしたちはむすこに少し過保護だったかもしれません。薬を飲ませ、薬を塗る。朝、晩。

でもそれはアレルギーから守るためでした。

祖母や親戚にも除去対応をしてもらって、会う大人たちには気をつけてもらって、かわいがってもらって、今までむすこを育てて来ました。それを「ガラスの城」と評されました。

 

わたしは少し混乱しています。

 

もちろん食物アレルギーに対して無知な園の人たちにどうこう言ってもしょうがないのはわかっているのですが。

 

「むすこのような子供にこそ集団生活は必要」だそうです。でもむすこは退園となりました。なんだかなあ。なんだかなあだよまったく。

 

むすこがまだ幼くてよかった。自分の置かれた状況に対しての判断がそこまで深くわからなくてよかった、と今は思います。

 

もちろんわたしは傷ついたのです。傷ついた、ものすごく。わたしの愛するむすこをリジェクトされ、なおかつ、今までの子育てを否定されたことに。でも仕方がない。あの人たちにはわからない。わかろうともしていない。

 

でも傷つくことは傷つくの。

 

むすこは今日も元気です。ニコニコ笑ってる。大騒ぎ。何ならちょっとおとなしくしてほしい。

友達がわたしの代わりのように怒りまくってくれて、わたしを励ましてくれたことが、とてもうれしかった。

 

早く次の園、見つかるといいね…。

 

あ、むすめは元気です。ものすごく。ものすごおおおく。

 

 

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